誤嚥性肺炎は、尿路感染とならび高齢者がなりやすい病気の一つです。また、介護職員の介助方法に
よって発生が抑えられる病気でもあります。
今回、そのような経緯に基づき、 11月11日誤嚥性肺炎の予防についての研修を開催しました。
研修内容の概要は、
①人間の飲み込み(嚥下:えんげ)の流れ
②摂食障害と、その原因
③誤嚥性肺炎とはどんな病気であるか。そしてその予防策
④不適切な姿勢での飲み込みを行った場合の体験実習
以上について研修を行いました。
飲み込みについては、どのように食べ物が食道に送り込まれるか、そしてむせ込みがある場合、食
べ物がどのような状態であるかを、模型を使って説明することで理解を深めることが出来ました。
また、摂食障害については、原因である加齢による嚥下機能の低下や、脳血管障害に伴う後遺症等
について説明がありました。更に誤嚥性肺炎については、細菌が唾液や食べ物などと一緒に誤嚥さ
れ、気管支や肺に入ることで発症する病気であることを説明した上で、予防策として、口腔内を清潔
に保つための口腔ケアが重要であること、誤嚥を予防するため、食事時の姿勢、飲み込みの確認等の
介助方法、その人に適した食事形態、とろみ剤の使用が重要であること、飲み込みの力を鍛えるため
の口腔マッサージや、口腔体操の大切さを学びました。
体験実習では、不適切な姿勢で、参加職員全員が、炭酸飲料を実際に飲むことで、むせ込む状態を
体験してもらいました。また、トロミの量を変えて、飲み込みの状態を確認してもらいました。
研修内容は、オンライン研修や、日頃からの指導内容を通じ、参加した職員が知識として持ち合わ
せている内容も多く含まれていましたが、改めて研修会という場で学ぶことで、再認識し、より理解
が深められたようでした。
この研修で学んだことを、しっかり介護現場で実践していきましょう。